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ココロノイロ、ココロノカタチ

2010年07月31日 01:20

■ヨロコビマイチル?
7月24日(土曜)の午前9時過ぎ。
「今日もあっちーなー」と言いながら、取引先のターミネーター社員"ツルピタ"と商談を行っていた。何かにつけて「おまえが暴れたおかげでさー・・・」という言葉を、会話の端々にワザと挟んでツルピタを虐めつつ、こちらに有利になるよう強引に話を進めていると、ツルピタは暗い表情で「勘弁してくださいよぉ、お願いしますよぉ」と泣きついてきた。しかしそんな暗い表情で泣きついてくるツルピタを見ていると、おいらは更に嬉しくなってきて「おまえが暴れたおかげで、おまえが暴れたおかげで、おまえが暴れたおかげで・・・」と、悪魔の様な笑顔を浮かべながら連呼しまくった。
ツルピタの困り果てた顔を眺めつつウヒャウヒャ笑っていると、ショットガンが「いい加減にされた方が良いんじゃないですか?先ほどからべるさんの携帯が鳴ってますよ?」と教えてくれた。「だってさぁ・・・楽しくない?これ?」とおいらが言うと、ショットガンは「携帯が鳴ってますよ!」と怒った。「はいはい、申し訳ありませんねぇ」と言って耳を澄ませると、おいらの携帯がcapsuleの"グライダー"を奏でている。着信は愛娘の携帯からである。ツルピタにちょっと待っててくれという合図を送ると、そそくさと自分の席に駆け寄って背広の内ポケットから携帯を取り出し、ツルピタとショットガンの顔を見ながら「ニタァ~」不気味な笑みを浮かべて携帯に出た。

  
娘:もしもし?おとーさん?今大丈夫?
べ:おう!どうした?仕事で来客中だけど、少しなら構わないぞー。
娘:ねえ、おとーさん。わたしと離れていて寂しい?
べ:突然、どうした?何かあったのか?
娘:わたしが質問してるのに、返事も返さんと質問せんといて。
べ:あ、サーセン!。そりゃ寂しいと思ったことはあるよ?
娘:・・・ふーん。
べ:で、突然そんな事聞いてきてどした?
べ:・・・ひょっとして、おれが恋しくなって一緒に風呂に入りたくなったとか?うひょ~!
娘:もぅっ!そんなんと違うよぉ・・・。
べ:・・・スイマセン。ごめんなさい。だから電話切らないで。お願い・・・(泣。
娘:あのね!ちゃんと聞いてや!終業式の前の日に学校でね、進路について聞かれてん。
べ:ふむ。それで?
娘:その時は、まだ考えてないって答えてん。
べ:うん。
娘:でね、でもね、お家に帰ってから考えて・・・大学に進学しよっかなって思って・・・。
べ:そっか、離れているけど応援するから、進学を決めたならがんばれよ。
べ:おれの血と汗の結晶の大枚を~、可愛いおまえの為に投資してやるうううう!!
娘:あはは。
べ:ま、がんばって下さい。
娘:うん、がんばる・・・よ。
べ:ん?なにその気乗りがしない様な返事はさ?

娘:がんばるけど・・・ね、ちゃうんねん。
べ:ん?何が?
娘:えーとね・・・、あのね・・・。
べ:何か考えている事があるなら、話してごらん。
娘:あのね・・・わたしとおとーさんって、ずっと離れて暮らしてるやん?
べ:それを言われると・・・とーちゃん、何も言えないよ!不甲斐無いおれを恨んでおくれ!
娘:ぶw。ちゃうねん。おとーさんって、今までずっと1人で可哀相やから、わたし・・・
べ:ん?
娘:わたしね・・・名古屋の大学を受けよう思うねん。
べ:え?
娘:でね、おとーさんと2人で暮らしてもええよ?
べ:ちょっと待った!お母さんにちゃんと相談した?そんな簡単に決めてしまって大丈夫なのか?
娘:でも、おとーさんところのお爺さんは怖いから、おとーさんが1人暮らししてくれるな・・・
べ:だから!ちょっと待てって!
娘:・・・おとーさん、嬉しくないん?
べ:いや、嬉しいよ。ビックリして胸の鼓動が倍速になるほど嬉しい話だよ。
べ:でもね、その話はちょっと待った。今夜ホテルに戻ったらおれから電話入れ直すから、な?
娘:・・・うん・・・わかったゎ。じゃ、待ってるゎ、忘れないでね。
べ:20時過ぎくらいに携帯鳴らすから、な?
娘:うん、ばいばい。


娘との会話を終えて携帯を切ると、それまでとはうって変わって豹変したかのように、ツルピタとの商談を茶化すことなくサックリと終わらせ、「じゃあ、またな!」と言わんばかりにツルピタを事務所から見送り出した。そして自分の席の椅子に「ドカッ」と腰掛けると、背もたれが折れるんじゃないかと思えるほど後ろにグイーンともたれて「ふぅ」と短い溜息を吐いた。頭の中では"嬉しさ"と"冷静さ"という言葉がチラツキ、他の色んな感情が格闘していた。
「真面目な顔をされる事もあるんですね」ショットガンが話しかけてきた。おいらは「ああ、うん・・・そうかな・・・?」と、上の空で返事を返した。「娘さんから何か言われたんですか?」おいらの上の空な返事にもメゲずにショットガンは聞いてきた。ショットガンに家族とか親子の話題はマズいような・・・と考えていると、「わたしの事なら大丈夫ですよ。べるさんが娘さんと普段どんな話をされてるのか・・・前々から少し興味があったんです。わたしの幼少期には両親と会話をする、父親と会話を交わす、残念ながらそんな機会には恵まれなかったので、父娘の会話にとても憧れがあるんです。差し支えなかったらお聞かせ願えませんか?お願いします」と、ショットガンは真っ直ぐにコチラを見つめて言った。
「そんなに聞きたいのか?ならば聞かせてやろう・・・おいらと娘の親子関係をも超越したラヴラヴぶりについて、嫌というほど聞かせてやろう!」と、相変わらずの無粋なジョークを交えて答えたが、そんなおいらのジョークだけはショットガンの耳には届かなかったようで、ショットガンは相変わらず真っ直ぐコチラを見つめていた。



■ココロノイロ、ココロノカタチ
おいらは右手で頭をカルクばりばりと掻くと、「実はな・・・」と先ほどの愛娘との会話について話した。
話を聞き終えると、「優しい娘さんですね」とショットガンは言った。「良いところも悪いところも、母親の血を綺麗に受け継いでくれて助かってるんだよ」とおいらが言うと、ショットガンは「べるさんの元奥様にお会いした事が無いのでそれはわかりませんが、今お話してくれた娘さんの思いつきなんかは、べるさんの良いところをちゃんと受け継いでいらっしゃる様な気がしますよ。」と言った。おいらは「んー?それってどういうところが?」と聞いてみたが、ショットガンは「わからなかったらいいです。」と答え、そして「わたしにも仲の良い両親が、ちゃんと2人共揃っていてくれたら・・・なんて、今でも時々考えたりします。でも、もしも今、魔法か何かで目の前に両親が揃って出てきてくれても、何を話していいのか・・・何も思いつかないんです。変ですよね・・・なんだか、寂しい話ですよね」と、「エヘッ」と笑ってそう付け加えた。
そんなショットガンの様子を確認しながら、「ああ、なんとなくそれ、わかるよ。離婚後にね、やっと娘の顔を見に行いけたのが娘が3歳と半になった頃でね、それから毎週末娘に会いに通ったけれど、当時はぜんぜんなついてくれなくてさ。そんな頃にちょっとした事件が起きて、余計に娘がおいらを避ける様になっちゃってね。それから暫くの間、娘の顔を見に行くのが怖くなっちゃったんだよね。あんなに逢いたくて逢いたくて、そればかりを切望していたはずなのに、何を話したらいいのかわからない、どう接していいのかもわからない・・・あの頃はホンット、地獄だったよ。そんな感じになんとなく似てない?」と、おいらは逆に聞いてみた。

ショットガンは、少し安堵の表情を浮かべて「そうですね、似てるかも知れません」と答え、続けて「娘さんと携帯でお話しされている時のべるさんっていつもとても楽しそうで、そんな事があったなんて、想像もつきませんでした」と言った。
「ま、あれだよ。"雨降って地固まる"つーのかな。そんな事があったから、今逆に仲が良いというか・・・ね。でさ、君の場あい・・・」おいらが話していると、ショットガンが遮る様に「娘さんと一緒に住まわれないんですか?娘さんの方から"一緒に住んでもいい"と声をかけてもらって、やっぱり嬉しかったですか?」と聞いてきた。おいらはショットガンを「チラッ」と横目で見るような態度をとってニヤッと笑うと、「嬉しい!というより、とにかくさっきはビックリした。だってさ、あんな事言ってくれるのって初めてだったし、何より娘がそんな事を考えていてくれてたなんて・・・そんな事を冷静に考えられるような年齢なんだなぁ、知らない間にそんな年齢に成長しちゃったんだなぁ、てね」と、答えた。
「一緒に住まわれないんですか?」納得がいかないような表情で、ショットガンはもう1度聞いてきた。「住みたいさ。自分の子供だぞ?当たり前だろ。それに"親は子と、子は親と共に成長する"とか言うしね。でも、名古屋に出てくると将来の就活時に苦労する事になるんじゃないかな・・・ま、あいつの成績にもよるけどさ、名古屋近辺だと、どうしても某メーカー関連ばかりが目に付いて就活厳しそうだし、関西だと多種多様な企業があって数も多いから、就活が楽なような気がするけどね。甘過ぎなのは自分自身承知しているけど、やっぱり自分の娘には辛い思いをして欲しくないしね」と、おいらは娘との会話の時に考えた事をそのまま話した。


「やっぱりべるさんも親なんですね・・・でもべるさんは娘さんとの同居を断って、それでご自身が納得出来ますか?」と、嫌な質問を投げかけてきた。おいらは再びショットガンの顔をジーっと見つめ、「君もその内、自分自身で経験すると思うけど、こういう時は"納得する・しない"じゃなくて、相手の事を思ったり考えた時に、無理をしてでも自分自身に"言い聞かせる"というのが正解なんだよ。そうは言っても、おれも何度か娘の事で自分を言い聞かせなければいけない事があったけど、結局抑えきれずに自分を出してしまったけどね。今は理解出来ないかも知れないけど、子供が出来たらそんな事が日常茶飯事的に出てくるからさ、試してみ?」と、逆襲気味に答えた。
ショットガンは一瞬、ムッとした表情を見せたがすぐに目を伏せ「そうかも知れませんね」と、ボソッと呟いた。そして「考えてみたら、わたし、全然納得いってないのに、今日の今まで何も考えずに過ごしてきている事に気がつきました。でも・・・」と、自分の過去について話し出した。しかしおいらは、面接時に彼女自身が話した内容と勤め先が実施する内定者の身辺調査のレポートから、彼女の過去の大抵の事実については知っていた。ショットガンは話し続け、そして「わたしは、そんな自分の過去に、そして自分がこの世に生を受けたその事実にも、全然納得出来ていません。なぜわたしは、今、ここにこうして居るのでしょうか・・・」と言った。言い終えると、間違えて怒られてしまった小学生の子供のように、ショットガンは俯いたまま身体全体をプルプルと震わせながら、小さく足だけで支える様に立っていた。彼女の足元には幾つもの水滴が落ち、床の色を薄っすらと黒く変えて、彼女の心の奥底を表わすかのように暗くて切ない模様を描いていた。

まだ小さく身体を震わせながら立っているショットガンを睨み、「おまえさぁ、いい加減にしろよ。いつまでそんな悲しい事、言ってるつもりなんだよ!」と、暫くの間言葉を選びながらショットガンを叱った。
「おまえが1人で苦労を乗り越えてきた事は聞いている。だがな、おまえの生活はおまえ1人で成り立ったいる訳じゃないし、おまえ1人の為に世界が回ってい訳じゃねーぞ。おまえは1人で生きてきたと思っているかも知れないが、身辺調査のレポートを見たおれは知っているぞ。おまえは気づいていなかっただけで、おまえの周りにはおまえの事を気遣い心配してくれていた人間が何人も居たんだぞ。例えばおまえがバイトで働いていたガソスタの主やバイト仲間、おまえが住んでいたアパートの大家のバーサンや隣人の老夫婦、周りを拒絶して生きてきたおまえにとっては単なる他人ばかりだったかも知れないが、他にもまだまだおまえを心配して遠めに見守ってくれていた人間が何人も居たんだぞ!自分だけが不幸のどん底にいると勝手に考え込んで、そんなおまえを気にかけ心配してくれていた周りの人間の気持ちも何も考えずに過ごしてきたんだろ!おまえは全部知らぬ存ぜぬって顔をして、1人で生きてきたと勘違いしてるんだよ!そもそもおまえってズルいんだよ。そんなに辛い、悲しいって言ってるんなら、どこかで人生を諦めて人知れず消えていく事も考えても良さそうなもんなのに、気がつかないまま周りに甘えてのうのうと生きている。親娘の会話に憧れる?憧れるのは構わないけどさ、辛い悲しいと言うだけで自分は何も変わらない、そんなんで社会でやっていけると思ってんのかっ!そんなに親父の存在が欲しいのなら、おれが何時でも里親になってやるよ!!」と、おいらは自分の娘を叱るように、本気で怒った。


おいらは更に怒りをヒートアップさせると、「ちょっとおまえ、下ばっか向いてないで、ちゃんとこっち見ろや!」と、怒鳴って椅子を蹴り飛ばした。
ショットガンはビクッと反応し、真っ赤になった目をおいらに向けた。
おいらは「水。水持って来い」とエラソーに命令してボルビックを取ってこさせると、ケツのポケットに丸めて入れてあったハンカチを軽く湿らせ、「ほれっ」と言ってショットガンの顔目掛けて投げた。湿ったハンカチはショットガンの顔に「びちゃっ」と張付いたが、ショットガンは何も言わずに目の辺りを拭いた。



■過去を思い留めて
メイクが崩れないように軽く抑えて目の周りを拭いているショットガンを、おいらはニヤリと薄笑いを浮かべながら見つめ、「ホント甘ちゃんだな・・・本当の目的はこっちだぜ!」と言って、ショットガンの両頬を両手で摘んだ。多分、今まで他人を拒絶してきたショットガンにとって、他人に頬を触られるなんて事は、旦那以外では初めての事であったと思う。ま、とかく人生に"初めて"というモノは付き物ってコトで。いっしっしっ。
ショットガンは目を真ん丸に見開き、おいらの両手を振り解こうともがいていた。いつもならビンタかケリを炸裂させるショットガンも、余りに突然の出来事に頭が回らなかったようで、ひたすらおいらの両手を振り解こうともがき続けた。そんな様子を見つめながら、おいらはニヤニヤしながらショットガンの両頬をビロ~ンと引っ張った。「ぃぃぃ・・・!」強く引っ張られて痛かったのか、ショットガンの呻き声があがった。
「なあ、ショットガン。おまえ、旦那と出会って結婚して、少しは幸せの様なモノを感じたりはしてないの?ん?どう?ウチに採用されて、ツルピタが暴れて怖い思いもしたけど、取引先の色んな人と何かしら会話をして、楽しいなと感じたことはないの?ウチの取引先の担当者だけでも、色んな人間がいるだろ?んん?どうよ?」おいらは両頬を引っ張ったまま聞いた。ショットガンは「ぃぃぃ~・・・」と呻きながら、顔を縦に振った。おいらは更に引っ張って「おまえさんってさ、普段は小奇麗で可愛い顔をしてるけど、ホッペを引っ張ると面白い顔になるんだねぇ・・・あはは」と、ショットガンを挑発するかのように笑った。

「ところでさ、面接の時におまえさんの直向な視線を感じて採用を決めたけど、おれはおまえさんに期待してるんだよ?本社のジーサマどももおまえに期待してる。そして本社のおれの部下どもは、おまえに凄く会いたがってるんだけど、おまえさんはそんな話を聞いてどう思う?」と聞いたが、ショットガンはおいらの両手を叩きながら「ぃぃぃ~・・・!」と呻くばかりであった。
「おまえさんはほんと、その辺どう感じているのかねぇ。さっきの話で"シニタイ"なんてヌカしてたら、ブン殴ってたけどな・・・」と言いつつショットガンの顔を見ると、目に涙が溜まりだした。「まだ泣くか・・・!」そう言って更に頬を引っ張ろうと指に力を入れると、ショットガンが「ちないます(違います)・・・ぃぃぃ(痛い)・・・」と呻いた。
「あ、ごめんごめん、ちょっと力を入れすぎちゃったかな。わはは」おいらは笑って両手を離した。ショットガンは真っ赤になった自分の頬を手で隠し、おいらを睨みつけていた。
おいらは身体を横に向けると「素敵な旦那と出会え、そして採用された会社では年寄りどもに優しく声をかけられ、現場ではでしゃばりでセクハラちっくな愉快な上司がいて、事務所を訪れる取引先の担当者にも色んな連中がいて、さ、何だか楽しいと思わない?ん?」と話していると、目の端にショットガンの右手が飛んでくるのが映ったので、慌てずに左手で掴んで押さえ込んだ。するとショットガンは、間髪を居れずに左手を繰り出してきたので、今度も落ち着きはらって右手で掴んで押さえ込み、「人の話しは最後まで聞きましょうと、教えてもらった事がないのかー?あー?」とおいらは言った。


そして怒りで真っ赤になっているショットガンの顔を見つめて言葉を続けた。
「なあ、ショットガン。幸か不幸か、人間様ってずる賢いというか賢く出来ていてさ、辛い事や悲しい事があっても、それを頭の中の特別なところに一旦しまっておいて、後で落ち着いた頃にまた省みる事が出来る生き物なんだぞ。それは悲しい思いや辛い思いに縛られて生きていても、人として成長できない・生きていけないって事を本能的にわかっているからだと思ったりもするんだが・・・おまえはどう思う?例えば今、おまえさんに幼い赤ん坊がいたとしよう。赤ん坊の世話なんて大変だぞ。3~4時間おきに授乳してやんないとダメだし、言葉が通じない上に1日中泣きっ放し。おまけに母親の精神状態が悪いとお乳が出なくなったりする。おまえさんの今の心の状態では、おまえ自身が憧れ続けている世界を、将来の自分の子に教えてやる事は出来やしないよ。おまえが経験した悲しい思いを、自分の子にまで経験さちまう事になるぞ?」ショットガンの目は、虚ろに床を眺めていた。
「さっきおまえは、"少しでも幸せを感じている"、"今は楽しい"と、首を縦に振ったろ?昔の世の中の何もかもを拒絶する様な生活をしていた頃の自分と、今のその"少しばかりの幸せ"と"何かしら楽しい"を感じている自分を比べてみてどう思う?賢いおまえだから言わなくてもわかると思うけど、昔の何もかもを拒絶する様な生活をしていた時にも、もっと周囲の人間と係るような生き方をしていたら、ほんのちょっと周囲の人間に心を開いていたら、まだまだもっと今とは違った生活を送れていたかもとか、そんな事思ったりしない?まーしかしだ、違った生活を送っていたら、今の旦那と知り合えなかったかも知れないけどね。それはそれで、また別な不幸な話になるかも知れないけどさ」と言って、おいらは笑った。

ショットガンの両手から力が抜けるのを感じ、おいらは手を離した。ショットガンは何も言わずに席に戻ると、そのまま静かに仕事を続けた。
おいらは「今夜もおまえの旦那と呑みに行く約束をしてるんだけど、ショットガン、おまえも参加な」と、声をかけた。ショットガンは怪訝そうな表情でおいらを見て「わたしもですか?」と聞いてきたので、「おう、おまえも参加。強制参加。上司命令。絶対服従」と言い放った。ショットガンは返事も返さずに、そのまま仕事を続けていた。
しかし定時近くになって事務所を後にする準備をしていると、ショットガンが口を開いた。「べるさんだって、昔の彼女の記憶にまだ縛られてるじゃありませんか。逢いたい、一目見たいって、ブログの記事を読みましたよ」まだ腫れが引かない目蓋の奥からおいらを見つめ、そう言った。おいらは「縛られてるって訳じゃないけどな。縛られてたら、おれは今頃職を失ってどっかの駅のコンコースなんかでレゲエのおっさんと化しちゃってるよ。それに、まだまだ不幸ネタなら山ほどあるぜ?ブログに書いてないだけで、肩を軽く叩けば埃のように舞って出てくるぞ。学生の頃の親のDVネタとか、諸々な。加えて・・・おれも娘も自分の今の全てを、幸せだと感じている訳でもないし。親が側にいてもいなくても、何かしら楽しい事があったり幸せを感じる事もあれば、逆に何かしら悩みの種はあったりして結局、親がいようがいまいが生きてく上で何かしら色々とあるってコトさ。それに、後で過去を省みる事は出来ても、過去は変えられないしな。ま、続きはまた呑み会の現場で。ほれほれ、早く事務所を出る準備しろ。呑み会の現場で、おまえさんの心の中も丸裸にしてやんないとな」と返すと、ショットガンは「え!?」と小さく声を出した。


「だっておまえって、心の中の奥底にある有耶無耶の全てを全然、旦那に曝け出してないだろ?結婚してるんだから、曝け出して甘えちゃえばいいのに。旦那の事をアイシテルんだったら、たまには甘えてみるとかしてみたら?あ、待ち合わせに遅れるぞ!ほれ、早く準備しろ!」おいらはショットガンを急かして外に出し、事務所を締め切ると2人でショットガンの旦那との待ち合わせ場所に移動した。
途中、カルガモのヒナの様においらの後ろをチョロチョロとくっついて歩くショットガンに、「さっきはちょっと怒りすぎたかも、ね。ま、オマケを貰ったと思って笑って許せよ」と言うと、ショットガンはおいらの後頭部に「そんなオマケ、要りません!」と、大声で返してきた。おいらはそんなショットガンを振り返りもせず、「さっきも言ったけど、おまえって、賢いってかズルイよな~」と言った。それを聞いたショットガンはおいらの前に回りこんで歩を止めると「わたしのどこがズルイんですか!」と、本格的に怒り出した。
「だってさ~」と言いながらショットガンの顔をジッと見て、「おまえは自分が経験した辛い思いが原因で、人生リタイアしちゃえって考えた事が無いだろ?1度でもそんな事を考えた事があったらさ、おまえの性格なら自分の過去を話していた時にその事も話すだろうし、自分の出生の事実が納得出来ないだけなんだろ?そして自分は全然気が付いていない癖に、周りで心配してくれている人の世話になったりとかさ~、ウチみたいなそこそこ大きめの企業に拾われて安穏と生きちゃって、このこの~」ショットガンは何か言いたげだったが、無視して言葉を続けた。「人間ってさ、理由も無く追い込まれると楽になりたいって考えちゃう事もあるみたいでさ、例えば・・・おれとかおれの娘な」そう言うと、ショットガンは「え?どういう事ですか?」と聞いてきた。

おいらが暫く何も答えずにいると、ショットガンは曇った表情で「べるさん、今のどういう意味ですか?」と、もう1度聞いてきた。
おいらはニコッと笑うと目の前の何もない空間に視線を移して「中2の秋頃から中3に上がる頃に受けた、今で言うところの親父のDV行為に耐え切れなくなってね、もう面倒臭せー楽になれるかな、と思って残りの人生を放棄する事を考えた事もあったかな」と話した。ショットガンは真剣な眼差しでおいらの目を見ていた。おいらは続けて「娘はそんな大層な考えじゃなくってね、まだ4歳半頃の話だしね。お星様になったらおれと毎晩必ず会う事が出来るからという純粋というか単純な考えで、おれの目の前で国道に飛び出そうとした事があったんだよ。まだ生と死なんてわかってなくてさ、死ぬ=お星様になるって考えていたみたい。なんでそういうアホウなところだけ、おれに似ちゃうんだろうね」と言い、「あはは」と笑いながら1人で先に歩き始めた。
暫くするとショットガンが小走りで追いかけて来て、「べるさん、べるさんはどうして、その、放棄する事を思い留めることが出来たんですか?」と聞いてきた。おいらは笑いながら「それって、なぜさっさと逝っちまわなかったんだ?てか?」と聞き返すと、ショットガンは黙ったまま首を横に振った。おいらはショットガンの耳元に顔を近づけ小さな声で「だってさ、中3に上がったらさ、好きな子が出来ちゃったんだよ。おれの初恋。おれの本気の初めての恋。そしたらさ、これが人生放棄どころの話しじゃなくなっちゃってさ!もう毎日が勝手にハッピーみたいな感じになっちゃって、もう大変」と教えると、ショットガンは目をまん丸に開いて「べるさん、あの、それだけ・・・ですか?」と聞いてきた。「うん、それだけ!」と即答すると、ショットガンはクスクス笑い出し、おいらも笑った。「人間って、単純だろ?あ、おれが単純だったのか?」笑いながらおいらが聞くと、ショットガンも笑いながら「はい、そうですね」と答えを返してきた。
二人は笑いながら、待ち合わせ場所へと歩いていった。



■逆襲 -Counterattack !-
芋焼酎が注がれたグラスで乾杯して、ショットガンの旦那とのいつもの楽しい呑み会が始まった。
旦那とのいつもの他愛ない話においらは意図的に自分の過去の話を織り交ぜ、お互いが色んな事を話して盛り上がった。但し、まだスネ気味のショットガンは除いてだったが。
そんなショットガンを強引に巻き込みながら旦那と騒いだ。旦那がトイレに行って席を外すと、ショットガンが「べるさん、さっきのお話なんですが、どうしてさっき話してくれたんですか?」と聞いてきた。おいらが知らん顔していると、ショットガンは「べるさん!」と、大きな声を出した。「んー、おまえの旦那との呑み会は決まっていたし、酒が入った旦那の前であんな話し出したら、おれより大泣きして大変な事になるのはわかりきってるし。昔の話なのに、そんな情けない事言ってるんじゃなかっ!とか言われて、いきなり空手初段の正拳をお見舞いされそうだしな」と、ショットガンに説明した。
そんな話しをしたせいなのか、旦那が戻ってきてからはショットガンもバカ話に加わって、場はいっそう盛り上がった。その内、20時に合わせておいたおいらの携帯のアラームが鳴り響いた。おいらがちょっと電話してくると言って席を立とうとすると、ショットガンが「娘さんのお名前は何ておっしゃるんでした?」と聞いてきた。アルコールが入っているおいらは「ま~ゆ、まゆちゃんですよ~」と言いながら席を立ち、呑み屋の外に出て娘の携帯の短縮ダイヤルを押した。3回くらいコール音がなって娘の「もしもし?おとーさん?」という声が聞こえた瞬間、何者かに携帯を取り上げられた。

何だ?誰だ?と思いながら横を見ると、ショットガンがニッコリ微笑みながら立っていた。
「え?え?ちょっと・・・」とおいらが焦って携帯を取り戻そうとすると、ショットガンは片手を振りかざしておいらが次に言葉を発しようとするのを止めて「もしもし?今晩は、はじめまして、まゆちゃん」と、娘と勝手に会話を始めてしまった。そしておいらに背を向け「わたし、お父さんの下で働いているショットガンといいます。お父さんは今ちょっと出られないんですが、喜んでいましたよ。まゆちゃんが一緒に暮らそうと言ってくれた、やっとまゆちゃんと一緒に暮らせると、おっしゃってましたよ」と、勝手な事を・・・。
うわああああ、言ってしまったあああああああっっ!!!
おいらは顔面が蒼白になって岩の上の苔の様に、ただ「ぽけ~っ」とショットガンを見つめた。


ハッと我に返って「しょっとがああああああんっ!!」とおいらが叫ぶと、ショットガンは「あ、戻られたようなので代わりますね」と言って、おいらに携帯を渡した。「・・・もしもし?」力無くおいらが携帯に出ると、娘は「おとーさん、今のほんまにショットガンさん!?」と、なんだかお喜びの様子。そして「おとーさんと一緒に暮らせるよう、名古屋の大学に合格するよう、わたしがんばるゎ」と言った。おいらが「あ~、うん・・・でも、ね、なあ、ちょっと落ち着いて・・・あっ!お母さんは?そうだ!お母さんは何て言ってた?」と聞くと、「おかーさんは、あんたがやりたい様にがんばればええでと、言ってくれてん。わたし、ほんまにがんばるゎ」と、既に半分合格が決ったかのようにはしゃぎながら言った。
しかし、おいらの鈍い反応に不穏な空気を察してか、「おとーさん、あんま嬉しそうやないけど・・・嬉しくないん・・・?」と、娘は聞いてきた。おいらは「え?何言ってるんだよ、嬉しいよ!はっはっは~」と笑って誤魔化すと、おいらのそんな返事を聞いた娘は「そしたら、名古屋にどんな大学があるか調べるから、電話切るね」と言った。
大学も調べずにそんな能天気な事言ってたのかよー、おまえそんなんで大丈夫なのかよ~・・・おいらはかなりがっくりと力が抜けつつも「あ、ねね、とにかく、再来年の受験の時期に、まだその考えが変わらなかったら、それからでいいからね」と伝えたが、娘は「そんなん、変わる訳あるわけないやん。じゃ、またね。ばいばーい」と言って、電話を切った。・・・。

横でおいらの様子を伺っていたショットガンに「おまえ~、何てコトを・・・何を勝手に・・・とんでもないコトをしてくれたんだ・・・よぉ」と、涙目になりながらも睨み付けて言うと、ショットガンは「昼間、本気で叱ってくれた事、それとわたしの頬を摘んでくれた事に対する、心ばかりのお礼です」と言って「フフフ」と笑った。うう。
席に戻ると、おいらのかなり優れない表情を見た旦那が「どげんかしたんか?」と聞いてきた。おいらは「大した事は無いんだけど・・・」と言いつつも事のあらましを伝えると、「はっはっはっ」と笑いながら「そん時にどげんかなるちゃ」とか言った。ううう。
しかし、そうだよな。その時がきたらきたで、何とかなるもんだしな・・・おいらはそう考えながらショットガンの方に目をやると、ショットガンはクスクス笑っていた。うううう。
-あーもう、あーもう!娘と2人きりなんて・・・娘と間違いを犯してしまったりしたら(ないない)、どうしてくれんだ!コンニャロウ!!
おいらはそんな台詞をブチ撒けてみたが、ショットガン夫婦はケラケラと笑うばかりなのであった。
まあでもしかし、ショットガンは何かしら考えが変わったのか機嫌が元に戻ったようだし、娘もやたら嬉しそうだったし、終わり良ければ全て良し、万々歳・・・てかっ!?
それでもおいらは、やっぱり頭が痛むのであった。



■ココロノイロ、ココロノカタチ Scene2
7月26日(月曜)の午前9時前。
おいらが事務所のサーバーを起動したりと仕事に取り掛かる準備をしていると、「おはようございます」とショットガンが出社して・・・きた?かのように思えたが、見覚えの無い雰囲気の女性が事務所に入ってきた。え?え?誰?と思いつつ「どちら様?勝手に入られると・・・」と声をかけようとすると、その女性はもう1度「おはようございます」とこっちを向いて挨拶をしてきた。
-・・・え?・・・ショットガン!?
そこにはいつものショットガンとは全く違う雰囲気の、今時のお年頃の、ファッション雑誌によくある街頭でスナップされたかの様な、ちょっと見違えるショットガンが立っていた。
おいらがボーゼンとショットガンの姿を見ていると、「少し頭の中を軽くしよう、自分を変えようと考えたんです。昨日、思い切ってカットしてきたんですが・・・変でしょうか・・・?」ショットガンは照れ臭そうな、けどちょっと不安そうな表情で、おいらに聞いてきた。
ショットガンはセミロングだった髪をちょっとショートにカットし、かるくカラーを変えて緩く巻いているようであった。ただそれだけでこんなに変われるモノなのか!?おいらはその変貌振りに、すぐに言葉は出てこなかったが、代わりに数十年ぶりに会った孫の顔を見る老人のように、「うんうん、うんうん」と頷きながら変身したショットガンの容姿を見入った。

ショットガンは困ったような表情をすると、「やっぱり、似合ってない・・・ですよね・・・?」と床に視線を落としながら聞いてきた。「似合ってる、可愛いよ」と言おうとしがやめにして、「旦那、凄く喜んでたろ?」と聞いてみた。ショットガンは照れながら「はい、旦那は褒めてくれました」と答えた。「そっか。似合ってるしな。旦那に褒められて嬉しかったろ?」おいらは単なる助平おやぢ化してニコニコしながら聞いてみた。ショットガンは小さく静かに頷いた。「そっか、そっか。それは良かった。後は2人の子供だけだな、がんばれよ」と言って、ショットガンの方をポンと叩いた。ショットガンはその瞬間に真っ赤になり、そそくさと自分の席についてしまった。
その日の昼休み、ショットガンの旦那から携帯にメールが届いた。しかも字数制限を越えてしまったのか、おいらのブログ記事顔負けの長文メールを5通に分けて送りつけてきた。
色々と書いてあったが、要約するといきなり変身したショットガンの事を喜んでいると、見てくれだけでなく自分と会話する機会も増やそうと努力してくれている様子で、とにもかくにも嬉しいという様な内容であった。そして最後に、あんたに叱られたとかゆーてたから、彼女の変身のキッカケを作ってくれたのはあんただと思っている。その内また礼をすると書かれてあったので、「次の呑み会はそちらの奢りでよろしくね」と叩いて返信を送った。
10分ほど過ぎて旦那から「がはは」とだけ書かれたメールが届いたが、それが奢ってくれる事を意味しているのか何なのか「意味がわからないんだよ、この空手バカ!」とつい口を滑らせたら、隣のショットガンが「今なんて?」と聞いてきた。あぶぶぶ。


そして夕方、定時前の事務所の中でおいらはイライラしていた。親父に発送を頼んだPCケースのVK60001W2Zが、未だに手元に届かないのである。
-なんでやねんっ!
イライラしながら自宅に電話を入れて親父に確認してみると、「だからな、あんなデカい箱を年寄りに、自分の年老いた父親に、わざわざ運ばせる気か!」と怒ってらっしゃる。
おいらは大きく息を吸い込むと、一気に吐出しすように怒鳴った。
だーかーらー、業者に引き渡して発送して貰えと、何度言ったらわかるんだっ!!
「日本語が理解出来ないくらい呆けが回ったのか!おまけにこっちから連絡を入れて引き取りに行かせた業者はどうしたんだよ!?!?」おいらが唾を撒き散らしながら問い質すと、「あ~、来たけどな、着払で幾らかかるか聞いてみたらな、3千円ほどかかるって言うから断ったぞ」って、おーまーーえーーーっ!

「もういいっ!」と怒鳴ると、受話器を机に叩きつけて切った。そして「おまえの心の中は汚泥だらけじゃねーのか!?ショットガンの爪の垢でも煎じて飲みやがれっ!そうでもしない限りおまえのおかしな言動は直らねーよ!」と、机の上に転がっている受話器に向かって無駄に怒鳴った。
しかしここで、親父のおかしな言動を矯正する良い方法を思いついた。"ショットガンの爪の垢でも煎じて飲ます"これである!。"これである!"と言いつつも、そんなの効果はない事は知っている。効果が出たとしても、それはたまたま爪の持ち主が不衛生極まりなくて、煎じて飲まされた方が腹を下すくらいである。幸いというかタイミングが良い事に、今日の15時の休憩時間に「パチン、パチン」と爪きりで何かを切っているような音を、ショットガンが事務所内に鳴り響かせていた。
-よーし、思い立ったが吉日、思い立ったが吉日・・・。
そんな独り言をブツブツと呟きながら、ショットガンの席のゴミ入れを物色した。ロッカーの奥から黒のビニール袋を引っ張り出してくると床に広げ、その上にゴミ入れの中に入っていた諸々のゴミをブチ撒けた。しかし幾らゴミをひっくり返して漁ってみても、なかなか目的のショットガンの爪の切れ端が見つからない。
-おっかしーなー。ショットガンってクリアか薄いピンク系のマニュキュアだったよな~?


そんな事をブツクサ言っていたら、知らない間にレストルームからショットガンが戻っていたようで、「わたしのマニュキュアがどうかされましたか?」と聞いてきた。おいらは何も考えずに「いや、君のさあ、爪の垢を煎じて実家のアホンダラに飲ませてね、強制的に矯正してやろうかと考えてね。お、今のおれ、ウマかったよね?ね?」と答えた瞬間、ショットガンの「ヘンタイっ!!」と言った声が聞こえると同時に今迄で一番ともいえる豪快なショットガンの右手が炸裂し、「ばっちぃ~~~~んっ!」と事務所内にその衝撃音が響き渡った。そしておいらの目からたくさんのお星様が流れ星となって宙を舞った。合掌。
「あ!べるさん、ごめんなさい!なるべくこんな事も止めようと考えていたんですが・・・つい、出ちゃいました。ホントにごめんなさい」という、ショットガンの声が聞こえた。「いや、おれが悪いんだから気にしなくていいよ。それにその黄金の手は、君の持ち味でもあるし」とおいらは伝えたかったのだが、ショットガンの強烈な一発で脳震盪を起こしたのか、言葉が出てこなかった上に立つことも出来なくなっていた。
おいらは回らない口で「あうあう、あうあうああう(ショットガン、ちょっとおれを立たせてくれ)」と必死になってパクパクしたのに、ショットガンは「今夜も旦那と3人で呑み会でしたよね。べるさんまだ出ないんですか?わたし、先に出ますよ」と言って先に1人で行ってしまった。
「あうあーう(ショットガーン)!、あうあ~う~(ショットガ~ン~)!!」おいらの言葉にならない口パクが、事務所に虚しく木霊した。

p.s.
やっと脳震盪から立ち直ったおいらが小1時間ほど遅れて呑み会に顔を出すと、既にスッカリ出来上がった赤ら顔の空手バカに「遅刻したばい、きさん、呑み代奢れちゃ!」と言われて、謎においらが奢る羽目に・・・って、なんでなの!?
こんなアラフォーおやぢのべる@SiDOOHに、暖かい愛を授けてくれる可愛い女性を狭く浅く募集中!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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