--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

モンスターのお茶会

2010年07月30日 16:30

■火を噴くモンスター
7月29日(木曜)の午前10時過ぎ。
休憩時間になったところで、ショットガンにブログ記事の下書き原稿を添削して貰っていた。普段、特に大した事がない時であっても、無駄にやたらと長文ばかりが続くおいらの記事であったりするが、先週末の出来事を認めた下書き原稿も今のこの時点で既に、いつもに負けじとキョーレツに肥大化してしまっていたりする。その認めた内容はショットガンと旦那、そしておいらとおいらの家族に纏わるプライベートな内容(今回は意図的にそうした)ばかりにつき、おいらとおいらの家族の件については作者自身が本人様と言う事で、曝け出したところで後に変な問題にまで発展する様な事も無いと思うが、ショットガンショットガンの旦那の件については、特にショットガンの過去に触れる内容が多いため勝手に記事に掲載する訳にもいかず、本人確認及び本人の了承を得る事を目的に、「なんだかな~」と思いつつも添削をお願いしたのである。
ちなみに昨晩深夜、「どんなもんだろう?」と様子を確認するため、FC2にログインして下書き原稿をそのままブログ記事編集枠にコピペしてみたところ、「文字数が多すぎる」というようなエラーが表示された。ぶは。
 
 
シ:べるさんの記事って、いつも文章が長いですよね。
べ:仰るとおりです。
シ:文字ばかりでチカチカしてきて、目と頭が痛くなります。
べ:え。
シ:下書きの状態だと・・・もう、2度と目を向けたくありません。頭が壊れそうになります。
べ:ちょっ、おまえ、それは、幾らなんでも酷すぎない?・・・しくしく(泣。
シ:クスクス
べ:キサマ!上司を泣かせておいて笑うのかっ!!
シ:泣いたフリ、ですよね?それに、頭が壊れそうになるのはわたしの本音で、事実ですよ。
べ:ムキ~っ!頭にキターっ!オッ○(ピー)イ・タッチかましたろかっ!!
シ:どうぞ?
べ:えっ!?
シ:べるさんって、いつも口では威勢がありますが、実際にはそういう事、嫌ってますよね。
べ:・・・。
シ:今までに何度も同じ言葉を聞いた覚えがありますが、実行しようとか、された事ないですよね?
べ:うっさい!おまえはまだまだ甘いんだよ!おれはおまえの両頬を摘んだ男だぞっ!
シ:あの時はホント、ただ驚くばかりで何も出来ませんでした。ですが・・・
べ:"ですが"何だよっ!?
シ:頬と胸は、全然違いますよ?
べ:ソリャソ━━━━━(il`・ω(il`・ω(il`・ω・´;)━━━━ダケドッ!!!!
シ:いつまでもバカな事おっしゃってないで、添削に戻りますよ?
べ:・・・。
シ:添削しないんですか?やる気が無いなら、わたしもやりませんよ?
べ:・・・ゴ、ゴメンナサイ。ゼヒゴイッショサセテクダサイ。オネガイシマスヨ、オジョウサマ。

べる@SiDOOHさん、小娘ちゃん相手に完全敗北を喫す!』
おいらの頭の中には地方紙朝刊の三面記事を飾っている見出しの様な文字が流れていた。「腹立たしかぁーっ!!」と、声には出さずに心の中で謎に博多弁で雄叫び、そして、"どうしてこう女ってヤツは、何かがあって自分を変えたり変わったりした事を自分で認識すると、それに比例するかのように急に強くなりやがるんだっ!? コンニャロウッ!!!"と、元女房の事も思い返しながらもう1発、心の中で叫んでみた。が、ショットガンが横でビックリした表情をしてこっちを見ていたので、頭の中の自分の記憶のビデオテープをちょっと巻き戻して再生してみたら、あろうことか、おいらは口を滑らせ思いっきり叫んでおりました。ぎゃーす。
「わたし、そんなに強くなっちゃいましたか?」と、ショットガンは聞いてきた。おいらは何も言わずに首だけを左右に振って、"そんな事ないよ"というジェスチャーを返した。そしてショットガンを見つめてニコニコし続けていると、最初はそれに返すかのように微笑んでいたショットガンが急に真面目な顔をしたかと思ったら、「べるさん、ずっと人の顔を見てニヤニヤされてますが・・・気持ち悪いんですっ!何か付いてますかっ!?」と怒り出して、ローヒールのパンプスでおいらの右足を思いっきり踏み抜いた。

-◎×▽っ・・・◇△っ!!!
おいらは余りの痛さに声も出せず、右足を抱え込んだままピョンピョンと飛び跳ねていた。しかしショットガンは、そんなおいらを気にも留めずに黙々と添削を続けている。跳ねて気を引こうとしていた自分に"アホらし"と感じて床に転がっていると、ショットガンが「べるさん、わたしとの会話の内容とかですね、あまり具体的に仔細に書かれると・・・ちょっと困ります」と言ってきた。おいらは身体を起こして「なに?恥ずかしいの?けど、あんまり端折っちゃうと実際に云わんとしている事を、誤解されたり間違って認識されるんじゃないかと思ってさ。書いてるおれとおれの親父の事はどう捕らえてもらっても構わないんだけどねー。でも、何も知らずに素の状態で読んでくれている訪問者サン達にね、おれの周囲に存在してる人達の中の君みたいに、おれが勝手にブログの土俵に上げちゃっている人の事を、端折りすぎた表現でわざわざこっちから誤解を与える必要はないだろと、考えてみたり」こう答えると、ショットガンはまだ悩んでいるような顔で「でも、わたしの知らないところで、何か見ず知らずの他人に勝手に心の中を見透かされている様な感じがして、ちょっと抵抗があるんですけど」と言った。「そうは言っても君の写真をアップした訳でもないし、ほんの一部を除いて誰も君と結びつけて考えたりはしないと思うけどねぇ」とおいらが言うと、「でも、旦那もべるさんのブログの事知っていますし、わたし、目から火が出るくらい恥ずかしいです」とショットガンが言ってきた。


「そんなに神経質に気にする必要は無いと思うけどさぁ。って、おいおい、おまえ何言ってんだ?"目から火"じゃなくて、"口から火"だろうが」と、おいらが笑いながら突っ込むと、ショットガンはちょっと赤くなりながら「えー?そうでした?でも、"目から火"だったと思いますけど」と抵抗してきた。おいらが「ゴジラだって口から放射能を吐くしガメラも口から火炎を吐くんだぞ?キングギドラは口からレーザーみたいなのを吐くし、モスラは口から糸を吐くんだぜ?目は星!火は口からぢゃっ!!」と言い放ったが、ショットガンは「目からです!ゴジラとかガメラとかキングモスラとか、そんなのわたし知りませんっ!」と言って、一歩も引かなかった。
2人で仕事も忘れて「目から!」「口から!」「目!」「口!」等と言い合っていると突然、事務所のドアがドカンと開いた。おいらとショットガンはビクッと反応し身構えると、「きさんら、なんば言い合っとるんだ?外に筒抜けばい」と言いながらツルピタが入ってきた。そして2人を見下したような表情をすると、自慢げに「二人っちも頭の悪かっちゃねぇ。そいばゆうなら"顔から火が出る"っちゆぅんばいっ!」と、のたまわった。

3人の周りを一瞬空っ風が流れ、事務所の中は異様に鎮まり返った。
ツルピタが吐き出した言葉の意味をなんとなく理解出来てしまったおいらは、ツルピタを眺めたまま「下取りーよりもバイク王・・・」と意味不明な事を呟きながら地蔵さんの様に固まり、ツルピタと同郷のショットガンは自分の席の椅子の上にへなへなとへたり込むと「なんやか恥ずかしか、なんやかはがいい、ツルピタん癖に・・・」と、上司を見習ったかのように俯いたままブツクサと言ってた。
ツルピタはそんな2人の様子を眺めながら「うーん?お呼びやなかった?そんなら、また後で出直しゅちゃ」と言うと、ここに来た用件も言わずに事務所から出て行ってしまった。おいらとショットガンはツルピタが出て行ったことを確認すると、二人顔を見合わせて"やっちゃった"という表情をした。なんせ、2人揃って文字通り"顔から火が出る"ほど恥ずかしい思いをしてしまったのである。顔を見合わせたまま、罰が悪そうに2人揃って笑った。
しかし2人で笑い合っていると再び事務所のドアが「ドカンッ」と勢いよく開き、ビックリしたおいらは思わず2mほど後ろに跳び下がって、同様に驚いて「きゃっ」と小さく叫んだショットガンは、椅子からズリ落ち机の影から目だけを出してドアの辺りの様子を窺がった。


ドアの影から「なんがあったんよ?」と、再びツルピタが顔を覗かせた。
おいらとショットガンが「またお前かよ、まだいたのかよ・・・」という表情でツルピタの顔を見ていると、ツルピタは言葉を続けて「気になりよったんやけどきさんら、仲の良くなっちなか?」と言い、その方言を理解出来なかったおいらが「はあ?」と聞き返していると、後ろから「なんもなかとよ」とショットガンが答えた。
ツルピタは「ふぅ~ん」という様な表情で、「きさんらは・・・親子のごたぁだな。頭ん足らんゴジラっちミニラん親子だな」と言って「わはは」と笑った。何となく言いたい事が理解出来たおいらは「誰がゴジラやねんっ!」と、方言には方言!とばかりに負けじと関西弁で逆襲を試みたが、ツルピタはビルの廊下に笑い声を響かせながら、また今回も用件を言わずに出て行ってしまった。
「何しに来たんじゃ、うっとーしい」と思っていると、ショットガンが小声で「やけんゴジラっちミニラっち、なんなん?なんなんよ?」と、ブツブツ言っていた。
昼休みにショットガンを外に連れ出して、タウンモールのおもちゃ雑貨店で売られていたソフビのゴジラミニラを見せてやると、ショットガンは「うち、こぎゃん顔しよっと?嫌ばい、嫌ば~い」と言って笑っていた。

こんな感じで結構ドタバタしておりますが現在、件の記事をショットガン先生が鋭意添削中!2人でFC2のおいらのIDに同時ログインは出来ないので少々作業が遅れておりますが、数日の間に公開予定!!
但し、閲覧制限かけるかどうかについて、ちょっと悩んでおります。



■ケーキセット
時間を1日分巻き戻した7月28日(水曜)の夕方18時頃。
まだ夕陽が明るく照りつけている街の中、仕事を終えたおいらとショットガンは通りに沿ったビルの間の歩道を雑談を交わしながら歩いていた。そうして、いつも2人が別れる分岐点に差し掛かった。左に斜めに入って真っ直ぐ行けばおいらが宿泊しているホテルに行き着き、ショットガンはそのまま通りに沿って歩いていけば私鉄の最寄り駅に辿り着く。しかし今週は「火曜から仕事の都合で旦那の帰りが遅くなるんです」と言うショットガンに付き合わされ、いつもの分岐点から少し離れたところにあるカフェで、ケーキとお茶と他愛の無い会話で2時間ほど時間を潰してから帰宅することになった。
月曜はショットガンと旦那とおいらの3人で酒を呑んで遊んだので、昨日の火曜から始まったこの子守というかお守りの様なこのお茶会は、8月6日(金曜)までお願いされている。
ショットガンが先週末にちょっと頭の中を軽くし考え方を変えてみたら、自分の周囲の人間の大切さに今頃気づいてしまって今は逆に1人になると相当堪える様子で、旦那が帰る頃合までと相当しつこく頼み込まれて時間潰しに付き合ってやる事にしたのである。ま、ケーキ等のスイーツ関連大好きおいらにはショットガンの都合云々よりか、出張先で美味しいケーキと美味しいアールグレイを口にする事が出来るこの状況を、何気にコッソリと喜んでいた。

「今日は日中の暑い中を取引先まで歩いたりして疲れたから、アイス・ティーにモンブランのセットでズドンと勝負するぜ!」おいらはそう言いつつ、ウェイトレスを呼んだ。ショットガンは「ケーキセットでズドンっち勝負・・・意味のわかりまっしぇん~」と、笑いながらメニューを眺めていた。5分くらい待たされてからウェイトレスが来てくれたので、まずは自分の分のオーダーを頼んでから、ショットガンに「おまえは何にする?」と聞いてみた。ショットガンは数分の間「えーと、えーと・・・」と相当悩んだ挙句、「べるさんと同じものでお願いします」と言った。
昨日は最初から"同じもの"と言っていたので気にならなかったが、今日の今のはなんだか気になる。昨日のセットのミルフィーユと今日のセットのモンブランは、たまたま本日のサービスで値段が安く、無理に遠慮しておいらに合わせてるのだろうか?と気になった。おいらは「悩んだ挙句に同じものって、なんだかちょっとおかしいぞ」と言って、同じメニューにした理由を聞いてみた。するとショットガンは鼻の辺りを赤くしながら「だって、別々の物を頼んでどっちかだけが美味しくて、残りのどっちかは美味しくなかったら、悲しいというかショックじゃないですか・・・?」と答えた。
-ハア!?
おいらは思わず声を出した。ウェイトレスのおネーさんと顔を見合わせ、そしておいらは「ぶはっ」と吹いて笑った。


するとショットガンは、今度は目蓋の辺りまでをも薄っすら朱に染め「笑う事無かやろぅ・・・周りのそげな環境ん中で育ったんやけん、仕方の無かやろぅ・・・」とボソッと言うと、小さく肩を落としてスネた子供の様に元気がなくなった。注文を取りに来ていたウェイトレスに「まだちょっと時間掛かりそうだから、また後で聞きに来て」と言って仕事に戻すと、ホントにコイツはいつまでも引きずって、ガキじゃないんだからと苛つきながらも「ごめん。馬鹿にして笑った訳じゃないよ。だから、そんな顔するなよ、な?」と、ショットガンに謝った。
暫くして落ち着きを取り戻したショットガンは、おいらの顔をジーっと眺めて「なして?笑ったと?」と聞いてきた。おいらはウェイトレスのおネーさんを呼んで、ショットガンに「昔、娘が4歳の頃に言ってた事と、同じ様な事を言うからだよ。外見はもう大人の女性なのに、中身はまだまだ子供だね!」と、先ほど笑った理由を笑いながら説明した。ショットガンは納得がいかないような顔をしていたが、おいらが「で、さっきはどのケーキを見て迷ってたの?これは美味しそう!とか、どれかに興味がある?」と聞くと、さっきまで泣いていたカラスがナントカで、途端に真剣な表情に変わるとメニューを上から下まで眺め直して、"木苺のレア・チーズ・ケーキ"と"キルシュトルテ"という生クリームをたっぷり使ったケーキの2つを指差した。「おー、どっちも美味しそうだな」おいらも食べたそうな雰囲気を出して言うと、ショットガンは子供の様に嬉しそうな表情を浮かべて、首を縦にコクコクと振って頷いた。

ウェイトレスにアイス・ティーとモンブランのセットを2つと木苺のレア・チーズ・ケーキとキルシュトルテを1つずつ、それに取り皿を1枚とケーキを切り分ける時に使う大きなフォークを1セットとケーキナイフも貸してくれと頼んだ。それを聞いていたショットガンは「そげん頼んでよかやか?なんしゅると?」と聞いてきたが、おいらはそんな事よりまず何よりも「いちいち考え込んで疲れるから、頼むから、標準語に戻してくれよ」と頼み込んだ。しかしショットガンは、ますます嬉しそうな顔になって「嫌とよ~」と言うとペロッと舌を出した。
「くそぉ・・・夜中にコッソリ忍び込んでおまえの可愛い両ケツに、会社のスタンプを油性インクで押したるからなー!覚悟しとけっ!!」と言って逆襲を仕掛けてみたが、ショットガンは「ケーキまだかいな~?」とか言って、おいらの話を聞いてやしない。けっ!
その内、ウェイトレスが2人がかりでオーダーしたケーキとアイス・ティー、それと取り皿その他一式を運んできてテーブルの上に並べてくれた。ショットガンはその様子を、目をキラキラと輝かせて眺めていた。
並べられたケーキを前に、おいらは木苺のレア・チーズ・ケーキとキルシュトルテをなるべく公平に行渡る様に気を遣いながら、それぞれをショットガンと自分に切り分けた。
ショットガンは小さく割ったケーキを口元に運ぶ度、「美味しぃ」「うまか~」と言って、幸せそうな顔をしていた。



■モンスターのお茶会 -The Monster's Tea Party-
そんなショットガンの様子を伺いながらおいらもケーキを口に運んでいると、ショットガンが突然「さっき、わたしの事を"中身は子供だね"とおっしゃいましたが、どういう意味ですか?」と、聞いてきた。おいらは「いつまでも昔のことを引きずっているから」と答えて、アイス・ティーを「ズズッ」と啜った。ショットガンは不服そうな表情で「だから、変わろうと努力してるんです!」と言うので、「そうやって、すぐムキになるところがお子ちゃまなのさ」と、おいらはケーキを穿りながら返した。
ショットガンはスッと立ち上がって「だから、わたしは子供じゃありませんっ!」と大声を張り上げると、両手でテーブルを「バンッ」と叩いた。その瞬間、カフェの店内はシーンと静まり返って周りの客たちがこっちをジーっと見つめていた。
おいらはストローの先を縦に振って、ショットガンに「座れよ」というジェスチャーを見せた。ショットガンは腰を下ろすと「ベルさんだって、わたしのオシリにスタンプ押すとか、子供みたいなこと言ってるじゃないですか」と怒った。おいらは「あれは冗談だよ」と答えた。しかし怒りが引かないショットガンは、「事務所の中でも誰かれ構わずバカとかアホウとか、コンニャロウとか、少し口が悪すぎませんか!おまけに忍び込んでスタンプ押すとか・・・」と言ってきた。おいらは「だからあれは冗談なの!空手初段の恐ろしい旦那いるって知っているのに、わざわざボコボコにされに忍び込むバカいないだろうが!」と言うと、ショットガンは真っ赤になって「またバカって言った!」と、声を張り上げ両手でテーブルを叩いた。
再び店内は静まり返って、先ほどと同じように周りの客たちがこっちの様子を伺っていた。

「あ~、もうっ!」おいらが頭を抱え込んでいると、ウェイトレスがやって来て「あんまり騒がれると周りのお客に迷惑がかかるけん」というような事を言われ、注意を喰らってしまった。
「わたしは悪くないもーん」という様な表情をしているショットガンを睨んで「頼むから、ちょっと落ち着いてくれ・・・ケーキ美味しくないのかよ」と言うと、ショットガンは「ケーキは美味しいです」と答えた。おいらは続けて「さっきのアレは冗談だし、それが気に入らなければ謝るからさぁ・・・ケーキ、めちゃ美味しいだろ?」と、もう1度聞くと、「うまか」とショットガンは答えた。「美味しいなら、その味を今ちゃんと楽しめよ、な?そして明日も元気に笑顔で仕事に励んでくれよ、頼むから」とおいらは心の中でほくそえみながら言うと、ショットガンは納得いかな様な表情で「は・・・い」と答えた。
おいらは催眠術をかけるようになんとかショットガンの頭の中をケーキで誤魔化して、この場を切り抜ける事に成功した。GAHAHA。
こんな事をバカ正直に記事に書いてしまうと、後で簡単にショットガンにバレてしまう事は百も承知。しかし来週末から沖縄旅行でルンルンしているショットガンの事だから、またすぐに忘れてくれるハズなのである。
そんな事を考えながら、心の中で「いっひっひっ」と笑った。


そしておいらは、テーブル横の木箱の中から予備のストローを1本取り出すと、再び幸せそうな表情でケーキを頬張っているショットガンに目をやって、「幸せそうな顔しやがって」と思いながらストローの包みを反対側だけ3cmほど残し、包みを取った側から「プッ」と吹いて残っていた包みをショットガン目掛けて飛ばした。飛ばした包みの残骸は、見事にショットガンの頬に当たった。
-何するんですか!
ショットガンが「もうっ!」という表情で言ってきたので、おいらはニヤニヤしながら「幸せそうな顔してケーキ食ってるよね」と返した。ショットガンはこっちの言葉で「うまか~もん食べとぅんだけん、よかろうもん」と言いながら、予備のストローが入っている木箱をガサゴソと弄り、おいらを真似てストローの包みを飛ばそうとした。
おいらは慌てて「おまえは力の加減が出来ないんだから・・・」と言おうとしたが、ショットガンは「プッ!」と力を込めてストローを吹き、包みの残りはおいらの頭上高く超えて後ろへと飛んでいった。そして程なくして、おいらの後ろのほうから「いやっ」という様な声が聞こえた。

「おまえはこういう悪戯に慣れてないんだからさー、んとにもう!」と小声で言いつつ席を立って後ろを振り返ると、ウガンダ虎氏のようなオバサマがおいらを睨みつけていた。
おいらがそのオバサマの席まで行ってショットガンが飛ばした包みの切れ端を探してみると、そのオバサマがオーダーしたであろうフルーツパフェの中に包みの切れ端は鎮座していた。
おいらはウガンダ虎のようなオバサマにペコペコ頭を下げて謝罪し、こちらで負担しますからと伝えて同じパフェをもう1つオーダーしてもらい、何とか事なきを得た。
「頼みますよぉ~、ショットガンさーん」と言いながら自分の席に戻ると、ウェイトレスが持ってきた伝票を見てビックリ!ウガンダ虎のようなオバサマが食べていたパフェは、やたら器がデケーなーおいとは思っていたものの、ここのカフェで一番値段が高いフルーツ・パフェで3,200円也(ギャーッ)もした。ショットガンに伝票をぽいっと投げつけて「なあ、これ見てくれよ」と言ってみたが、ショットガンは知らん顔でカフェの大きな窓から見える外の喧騒を眺めていた。


約束のお守りを終える時間までそんな感じに騒ぎながらお茶を飲んだが、会計を済ませに行って愕然とした。
お会計:¥12,380円!!ぎゃおっ!!!
どこのホテルの年末年始特別価格なんだよっ!?おいこらっっ!?!?幾らパフェを1つ分肩代わりしたからって、昨日の3倍ってないんじゃないのっ!?おいらがボーゼンとしていると、後ろからショットガンがそのレシートを覗き込んで「あんなに頼んで・・・お茶とかガブガブ飲んでお代りするからですよ」と言った。
「おのれも"喉渇いちゃった"とか言って、ダージリンとか・・・お代りしただろおがあああああああっ!!!」おいらが絶叫すると、ショットガンは「きゃ~」とか言って逃げていきやがった。
ま、そうやって昔の事を少しずつでも忘れて、元気を取り戻してくれればおいらも嬉しいんだけどね・・・でもね、でも、ね、おいらもそんなに給料貰っている訳じゃないのよ・・・高給取りじゃないんだよっ!しくしく。

おいらは怪しい病人のようにブツブツ呟きつつ、片足をズルズルと引きずるように1人寂しくホテルへと戻って行った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
関連記事


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://2byte.blog121.fc2.com/tb.php/111-83352929
    この記事へのトラックバック



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。