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おれにチェリオを飲ませろ!

2010年07月31日 17:17

■思えば遠くへきたもんだ
7月30日(金曜)の午後14時過ぎ。
取引先へ納入するライン設備の制御システムの打合せで、広島の外れまで来ていた。打合せを終え、雨粒が降り注ぐ中スーツの上着を傘代わりに被り、打合せ先の駐車場に停めておいた社用車まで走る。車内に潜り込んで腕時計に目をやると、14時25分を指していた。
「これなら約束のお守の時間までに、なんとか余裕で事務所に戻れそうだな。つか、福岡もいくらおれの担当と言えど出張扱いで出張って来ているのに、そこからまた広島に出張とか、なんだかおかしな話だよな。ここからなら娘の住む街までもうあと一息って感じなんだけどなあ。でもなあ・・・ここから片道だけでも+3時間近くも掛かるし、顔を見に"ちょっと気軽に"って感じに寄る事も出来ねーよなあ・・・あーあ。」
そんな事を考えながら溜息を吐くと、キーを捻ってエンジンに火を入れ打合せ先を後にした。
 
 
自宅近辺と同じ様に空が広く見える町の片隅を、車を走らせて最寄の高速インターを目指した。途中、何か飲み物でも買ってから高速に乗ろうと考え、自販機を探しながら車を走らせていると、駄菓子屋なのか酒屋なのかよくわからない店の前に、タバコの自販機も含めて20台くらいの自販機がズラッと並べて置かれているのを見つけた。
缶コーヒーが苦手なおいらは、缶紅茶かスポーツドリンクはないかいなと、そのよくわからない店の駐車場に車を入れた。右端から順番に自販機を眺めて見ていて、4台目に懐かしい飲み物のペットボトルばかりを販売している自販機を見つけた。
20100731_bl_01
なっつかし~、「おれにチェリオを飲ませろぉ~!」の、チェリオの自販機。

久しぶりに目にする「チェリオ」の文字に、懐かしさと昔の楽しい記憶がスッと頭の中を過ぎった。
-昔、筋肉少女隊のCMソングが流行って、おれも同じフレーズばかりを繰り返し歌ったよな。
なんと、この世知辛いこのご時世にも拘らずオール100円!今時、やっし~!うひょーっ!!てコトで、まだ何が売られているのか確認していない他の自販機には目もくれず、チェリオの自販機からあまり目にする事の無いちょっと変わった炭酸飲料を買ってみた。
20100731_bl_02
「パインサイダー」なんと、果汁入り!って、たった1%!!ぐはっ。

車に戻って早速開封し、一口「クピ」っと口にしてみると、安い値段とかなり少なめな果汁1%の割りに、そこそこ美味い。ただ続けて二口三口と口にして思い出したが、チェリオの炭酸飲料は炭酸の口当たりが柔らか過ぎた。個人的にはこの程度の炭酸は、炭酸飲料と呼べやしない!と常々考えていたりするおいら。せっかくのお値段と味なのに、炭酸が弱すぎなのが玉に瑕・・・かな。
しかしやっぱり、口当たり柔らかい炭酸を通してちゃんとパインの風味と酸味も味わえたりして結果、「こりゃ、ホントに結構美味し!」となってしまって、勢いに乗ったおいらは500mlのペットを1本一気に飲み干し、そして腹が下った。何屋なのか得体の知れない店のガラス戸を潜り、店の主らしきジーサマに無理に頼んで住居スペースにあるトイレを借り、いい年こいての下痢脱糞というおぞましき惨事を免れた。


トイレで無事に用を済ませて店舗に戻ったおいらは、目を凝らして店内を見渡しその正体をついに掴んだ。文房具屋だった。児童を相手に商売をする文房具屋が、タバコの自販機なんか置いてていいのか?と思いながら店内を眺め続けていると、目の前に先ほどの店の主らしきジーサマがヌッと顔を出した。ギョッとしたものの、「えへへ~」という顔でそのジーサマにお礼を伝え、それだけでは悪いかなと感じたおいらはチェリオオレンジのペットボトルを1ケース買った。
福岡事務所と宿泊に使っているホテルの近辺では、チェリオの自販機なんて目にした事が無かったし、ショットガンはチェリオなんて知るはずも無いだろうがツルピタはおいらと共に懐かしむだろうし、土産話にもなるだろうというのもあって礼を兼ねて買ってみた。

そしてその怪しげな文房具屋を後にし、無事に高速に乗って暫く車を走らせていて気がついた。チェリオオレンジ12本入りのケースを1つ買ったのだが、自販機に表示されていた値段通りのままなら1200円/ケースとなる筈なのに、おいらは1800円を請求されてジーサマに渡したのである。ケースで買うと1本150円になるのかよ!?詐欺かっ!?それとも単なる惚けなのかっ!?!?
-あんのジジイぃぃぃいいっ!!
車の中で大声で叫んでみても、最早手遅れここは高速の下り線。一方通行の下り線を逆送してまで、たかが600円を取り返しに行く気は起きなかった。



おれにチェリオを飲ませろ~♪
不気味なジーサマに対する怒りに任せ、飛ばしに飛ばして高速を只管西に向かって車を走らせたら、16時半前には事務所に着いてしまった。わはは。
ビルの地下駐車場に車を入れ、チェリオオレンジのケースを「えっこらせいっ」と小脇に抱えて事務所に上ると、呼んでもないのに良いタイミングというか卑しい鼻が利くというか、既にツルピタが事務所の来客用のソファーに腰掛けていた。事務所の中ではケツメイシの「お二人SUMMER」が流れ、ショットガンツルピタの正面に座って聴き入っていた。
-お前ら、就業時間中に何してんの?そもそも呼んでもないのにお前、何ここで油売ってんだよ?
ツルピタに意地悪く冷たい言葉を投げかけると、「ショットガンちゃんに音楽ば教えとるところたい」と答えた。これまでずっと周りを拒絶する様な生活してたんだし、音楽とか世俗の事情についてなんにも知らないだろうし仕方ないかなとは思ったが、「そんな世話は定時以降にしろよ!このツルッパゲ!!」と、おいらは再びツルピタにツレナク当たった。

おいらは「こんな所に他の来客が来てみろ。それでウチの商談が変に抉れる様な事になったら、今度こそお前の所に請求送る事になるぞ!」と、怒ったふりをして言ってみたが、ツルピタは気にも留めずにCDを入れ替えて嵐の「TO BE FREE」を流すと、ショットガンに「嵐っちゆうアイドルグループたい」とか何とか説明していた。
ヾ(*`Д´*)ノ
しかしおいらは「おれを1人にしないでくれー」と言ってツルピタに泣きついて、勝手に仲間に加わった。
ヽ(・∀・)ノ
暫くの間、ショットガンに今の若者の間で流行っている週間チャートの上位曲を何曲か聞かせ、おいらとツルピタはいい所を見せようとあれやこれやとどうでもいいコトを説明した。「そういえば、椎名林檎はここらの出身だったろ?」とおいらが言うと、その言葉にツルピタが「あん人よかね~」と言っているのに、ショットガンは「産地どこやか?」と、どこぞの名産品の林檎かと勘違いして聞いてきた。


その瞬間、ツルピタが「ぶっ!」と吹いて笑いかけたが、おいらが慌ててその口と顔を押さえ込んで捩じ伏せ隠した。
ショットガンはキョトンとしていたが、おいらはツルピタの鬘を鷲掴んで後ろを向かせると、「おまえ、おまえー、今そこで吹くとか笑うとかしてみろ・・・あの子泣き出して落ち込むか、おまえの頬目掛けて右手を炸裂させてたところだぞっ!どっちにしろあの子は構えちゃって、一生お前と口利かなくなっちゃうとこだぞっ!教えるにしたって"順序"ってモンがあるんだから、気をつけろよっ!!」と、小声でボショボショと伝えると、「このバカハゲ!」と言ってツルピタの頭を右手でビターンと叩いた。
ショットガンが「どげんしたとや?」と聞いてきたが、おいらとツルピタは顔を引きつらせたまま「なんでもないよ」と首を左右に振った。おいらはオンラインストレージにアップ(*)しておいた椎名林檎のMP3音源を自分の席のPCにダウンロードすると、その中の何曲かを再生してショットガンに聞かせながら「椎名林檎はここら辺出身の女性アーティストだよ」と教えてやった。

そして、おいらにボショボショと怒られ未だに顔を引きつらせているツルピタの気分を変えてやろうと、チェリオオレンジのペットが入ったケースを「どんっ」と机に置いて、「これ、懐かしいだろ?」と2人に聞いてみた。
ショットガンはやっぱりチェリオを知らなかったが、ツルピタは笑って「おお、懐かしか」と言って勝手にケースを開けるとチェリオオレンジのペットを取り出した。それを眺めて机の上に置くと、ペン刺しからボールペンを手に取り「ワン、ツゥ」と、おいらの方を見ながらリズムを取り出した。おいらはその意味をすぐに察して、2人で「おれにチェリオを飲ませろ~(**)」と歌った。歌ったと言っても、2人ともそこしか覚えてなかったが。
しかし・・・何がそんなに面白かったのか、ショットガンは声も出さずにお腹を抱えて笑っていた。そんなに笑うショットガンを、今まで見たことが無かった。そんな風に笑う事もあるんだね~と思いつつ、これは今後、何かと便利に使えそうだとも考えて、ツルピタに「もう1度」と顔で指示してまた合唱してみた。


やっと笑いが収まったショットガンは、再び声も出さずにお腹を抱えて笑った。「もう~、死んやうとよ~」とか何とか笑いに苦しみながらショットガンが言ったが、僕チン博多弁わからへんし~と言ってツルピタと合唱を続けた。
いいモノ見つけたばい!と、ツルピタと顔を合わせてニンマリしたが、その後、ほうきを振り回すショットガンに30分ほど追い回されたおやぢ2名なのであった。恐ろしゅう御座いました。
 
 
 
 
 
(*)
 ちゃんと自分で購入したCDの音源を、出張先でも聞けるようMP3に圧縮したモノをアップ。
 訴えないでネ。モジ(((*´ε` *)(* ´З`*)))モジ

(**)
 筋肉少女隊の「日本印度化計画」の歌詞「おれにカレーを食わせろ」の箇所を
 チェリオの古いCMで「おれにチェリオを飲ませろ」に変更した音源が使用された。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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